市立正雀保育所の民営化延期
市立正雀保育所を今年2016年4月より社会福祉法人桃林会へ譲り民営化することが昨年決められていました。
民営化にあたり、保護者と摂津市と桃林会の三者による懇談会を年度末までに4回ほど開き、子どもに負担がないような取り組みがされているはずでした。
ところが、民営化まで2ヶ月を切った2月に突如として、桃林会が譲り受けを辞退してきたのです。
そのため、昨年(2015年)の3月議会で今年(2016年)3月末付で廃止する予定だった市立正雀保育所を1年存続させることになりました。
桃林会は、老人福祉施設とともに古くから摂津市内で保育所を運営し、最近では市立摂津保育所の受け入れをはじめ南千里丘遊育園の開園など事業を急速に拡大、待機児童急増の中で定員増をはかってきただけにびっくりポンです。
いったい何が起きたのでしょうか?
2月19日付産経新聞によると
……桃林会の内部調査で、前理事長が理事会に諮らずに老人福祉施設新設の計画を進め、土地取得資金の流用の可能性があることや独断で法人名義の借金をした可能性があることなどが発覚した。……
内部事情については調査結果を待つしかありませんが、子どもや保護者、他の保育所に混乱をきたさないよう丁寧な対応が必要です。
摂津市では、公立保育所の民営化が進められてきていますが、昨年、認可したばかりの事業所内保育所が突然閉鎖となったばかり。
保育の内容とは別次元の内部事情によって問題が生じ、施設の改廃にまで発展しています。
改めて公立保育所の民営化計画の危うさを感じてしまいます。
この際、公立保育所の民営化方針を見直すべきだと思います。