学童保育室の運営業務を民間企業に委託方針! 保護者から不安のこえ
摂津市が来年4月から、鳥飼小学校、鳥飼東小学校、三宅柳田小学校の3つ小学校の学童保育室運営業務を民間委託する方針を発表しました。
残りの7つの小学校は従来通り、摂津市の指導員さんが運営します。
4日、三宅柳田小学校多目的ホールで開かれた保護者説明会では保護者らの不安の声や丁寧で具体的な説明を求める意見が相次ぎました。
なぜ、民間委託なのか?
なぜ、この3校なのか?
他の学童もいずれ民間委託か?
来年4月に、突然、指導員さんが民間の指導員さんに入れかわることで子どもへの影響が心配。
いろいろなことが起きる学童の運営を利益追及の企業にまかせていいのか?
引き継ぎがしっかりできるのか?
そもそも、来年の4月導入は急すぎる!
質問、意見に具体的な返答が欲しい!
民間委託導入の一番の理由は、学童保育指導員の人手不足とのこと。
78人が必要とされる指導員さんが、現在28人も不足していると。
保護者の要望の大きい「19時までの延長保育」(近隣市は実施済み)を実施するためにはさらに人手が必要で、民間企業に頼らざるを得ないと。
学童保育は、放課後の児童の生活の場です。異年齢の児童が安全に遊び、安心して過ごせる環境のもと、指導員さんを中心に保護者、学校、地域と連携して児童の健全育成をはかることが求められています。
民間委託だとなぜ人手不足を解消できるのか、大変疑問ですが、仮に人手不足を解消しても、働く指導員さんの待遇は低賃金な不安定な雇用になるではないでしょうか。
委託会社も契約期間ごとに切り替わり、継続的、安定的運営が損なわれてしまいます。
これまでも摂津市は、ごみ収集、給食調理業務、市民課窓口業務など民間委託してきましたが、学童保育は、成長過程にある1〜3年生の児童の放課後や長期休暇時の生活を家庭のように見守るのです。ころころ、指導員さんや運営団体が変わられたら困ります。
民間委託は、延長保育を実現するための手法のひとつとです。
その手法のデメリットがあまりに大きいのなら、別の手法でサービス拡充を図るよう検討するのが行政の責任です。
大事なことは、「学童保育の民間委託」は、まだ決まっていないということ。
あくまで「案」段階です。
この問題を議論した子ども子育て会議では反対意見も相当数あり、「致し方なく」民間委託を認めたものの、丁寧な説明や質の担保など7項目の条件が付与されています(別掲、民間委託計画6ページ目)
具体的で丁寧、誠実な説明がなされ、保護者、学校、指導員さんなど関係者の納得のうえ、議会に条例改正などが提案され可決されなければなりません。
摂津市は9月議会にも条例改正案を提出しようと考えているようですが、それではとても丁寧な説明にはなりません。
疑問点、不安な点、提案などどんどん摂津市に出しましょう。
摂津市直営の学童保育で延長保育、土曜日の毎週開室、高学年受け入れなどサービス拡充を求めていきましょう。
以下、摂津市と摂津市教育委員会が発表した民間委託計画です。
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