2015年摂津市年賀交歓会〜中小企業はアベノミクスによる景気回復を期待していいのか〜
6日、摂津市コミュニティプラザ内で摂津市と摂津市商工会共催の年賀交歓会が開かれました。
冒頭、摂津市商工会会長が、「アベノミクスによる景気回復は、まだ中小規模事業者には実感できないが、第3の矢に期待」する旨の挨拶をされました。
しかし、アベノミクスに期待していいのでしょうか?
大企業、富裕層を優遇し、格差と貧困を拡大してきたのがアベノミクス。
大企業がいくら潤っても、中小企業や労働者にその恩恵はありません。
日本共産党の志位和夫委員長が党旗びらきのあいさつで以下のとおり話しています。
たとえば、安倍政権が最大の売り物としている「アベノミクス」はどうでしょうか。
昨年12月、OECD(経済協力開発機構)は、「格差と成長」と題する報告書を発表しました。この報告書では、「多くのOECD諸国で、過去30年間で富裕層と貧困層の格差が最大となった。格差拡大は各国の経済成長を損なっている」との最新の分析を明らかにしました。報告書の分析によれば、格差拡大のために、日本の経済成長率は、ここ20年間で5・6%押し下げられたといいます。英紙ガーディアンは1面トップでこう断じました。「OECDはきょう、トリクルダウンという考え方を捨て去った」
私たちは、総選挙の論戦で、「アベノミクス」が何よりも深刻な格差拡大をもたらしてきたことを、厳しく追及してきました。また「アベノミクス」が、「大企業や富裕層がもうかれば、いずれは庶民の暮らしに回る」という「トリクルダウン」の経済論にたっていることを、「考え方の根本が間違っている」と批判してきました。OECDが、わが党の批判と共通する立場にたった分析を発表したことは、きわめて重要であります。
格差拡大の政策では経済成長はできない、「トリクルダウン」という考え方は誤りだ――OECDのこの分析は、「アベノミクス」とその「成長戦略」に対する痛烈な批判ともなっているではありませんか。
「この道は先がない」。そのことは、世界の動きにてらしても、いよいよ明瞭となっていることを私は強調したいと思います。
市内中小企業の営業、市民の暮らしをまもるために、破綻した「先のない」道、アベノミクスは、一刻も早く方向転換しなければならないと思います。